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精神保健福祉士の取得方法
平成十年に国家資格となる
とにかく新しい福祉関係の国家資格ということで、大変に注目されている資格である。
現在のところ、障害者の施設などでの相談業務に就く場合、この資格が絶対に必要というわけではないが、
「心の不健康」「心の病気」の激増傾向を考えると、とても大切な資格になる可能性がある。
国家試験に合格する必要がある。
平成十一年に実施された第一回試験では、受験者が約4900人、合格者が約4300人。
平成十二年一月に実施された第二回試験では、受験者が3500人、合格者が2600人である。
国家試験の受験資格には、いろいろなルートがある。
臨床心理士
精神保健福祉士と似たような資格としては、以前から「臨床心理士」の資格がある。
この資格は、国家資格ではなく、日本臨床心理士資格認定協会(文部科学省の認可団体)の認定資格である。
常識では、認定資格の方が格下なのだが、受験資格は臨床心理士の方が難しい。
大学で心理学を専門に学んだ上さらに五年以上の実務経験、あるいは大学院で心理学を専門に二年以上学ぶ、というわで、非常に難しい資格である。
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精神保健福祉士
50人に一人が「心の病気」
精神保健福祉士は、平成十年(1998)に精神保健福祉士法が制定されて生まれたまったく新しい国家資格である。
現代の日本では、いわゆる「心の病気」に陥ってしまう人が爆発的に増大している。
あまりの激増に驚いて、厚生省(当時)の「平成九年版厚生白書」では、はじめて「心の健康」という特集を組んだ。
その冒頭に、次のようにある。
「現代社会には、神経症やうつ病、心身症のほか、睡眠障害、アルコール依存症、摂食障害、不登校などさまざまな形で『心の不健康』と呼べるような状況がみられる。
その要因は一様ではないが、現代社会が高度化・複雑化する中で、ストレスが高まっていることも要因の一つとなっている」
精神障害者の数、自殺者の数、不登校児の数…、どの数字を見ても、過去十年で2倍3倍と激増している。
ちなみに精神障害者の数は、平成八年(1996)推計で217万人。
実に、50人に1人の割合である。
日本では「目に見えるモノ」には研究費を投入するが、「見えないモノ」は根性論だけで済ます傾向が強い。
本当は「心の病気」なのに、「ナマケモノ」「グウタラ」の一言で済ましてしまうことの、なんと多いことか……。
あるいは、「しつけ」「道徳教育」「スパルタ教育」をすれば、問題解決とでも思っている偉い人も多い。
事の本質を探求せずに、素人受けする方向へ、素人受けする議論ばかり横行している。
ぼやいていてもしかたがない。
ともかくも、「心の不健康」な人、「心の病気」な人が、大変な勢いで激増しているのである。
精神保健福祉士は、精神障害者の施設や精神科の医院・病院で、こうした人々の社会復帰をサポートする目的を持つ。
精神障害と知的障害
簡単に言うと、知的障害(従来は精神薄弱と称していた)は生まれつきの障害、精神障害は環境によって生じた障害である。
誰でも恋人が交通事故で死んだら、食欲もなくヤル気がなくなというノイローゼになる。
しかし、嘆き悲しんでいてはダメということで、多くの場合、立ち直る。
しかし、中には、どんどんノイローゼが進行して心がおかしくなってしまう場合がある。
そうした状態を精神障害という。
たとえば、風邪でも5〜6日で直る人、どんどん悪化して肺炎になってしまう人がいる。
風邪なら自力で回復もするが、肺炎になったら絶対に医師が必要だ。
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