身体障害者療護施設
どんな施設か

療護施設は、日常生活において常時介護を必要とする最重度の身体障害者で、家庭では生活することが困難な人が長期にわたり施設で生活し、治療、養護を受ける施設である。
身体障害者療護施設の事業内容
療護施設の最も基本的な仕事は、入所者の身体や生命に危険がないように、治療、介護、その他日常生活全般に適切な処遇を行うことであるが、
さらに身体の機能の維持、または減退を防止するため、次のことを行っている。
(1) 医学的なリハビリテーション……運動・作業 療法による手足の麻痺の回復や、言語療法による失語症の回復、あるいは車椅子や補聴器等の補助具を用いて障害そのものを軽くしたり、障害による日常生活の不便を軽減するもの。
(2) 身辺自立に関する訓練……洗面、食事、排泄、入浴、衣服の着脱、調理、掃除、洗濯、金銭管理などの日常生活を維持するためもの。
また、「ショートステイ事業」を行っている施設もある。
これは、家庭で重度身体障害者を介護している家族が、病気・出産・事故・冠婚葬祭等の理由によって、家庭で介護することが難しくなった場合に、
施設に一時的に入所させることによりその家庭を援助するもので、一九七八年度から始められた。
身体障害者療護施設の入所および入所者
療護施設の入所対象者は、原則として18歳以上(必要により15歳以上)で、身体障害者手帳を持っている人である。
療護施設への入所を希望する人(家庭)は、住んでいる地域の市町村の窓口へ申し出ることになっており、市の場合は、直接福祉事務所が取り扱うことが多い。
福祉事務所では、その後、身体障害者更生相談所の判定結果も含めて、入所が必要と認めた場合は、該当する施設へ連絡し、必要書類等を提出する。
施設は、欠員状況や本人の状況等を検討し、受け入れの可否を福祉事務所へ連絡する。
療護施設の入所定員は50名以上で、10代後半から60代まで幅広い年齢層の人が一緒に生活している。
入所期間の制限はなく、家庭において介護できないほど重度の障害者が対象であることから、当然、その人所期間は長期化し、常時定員が充足されている状況で、入所希望の待機者が少なくない。
そこで、新たな入所希望者を受け入れるためには施設を新設せざるをえないことになり、その結果として、施設数と定員数は増大傾向にある。
現在、療護施設の定員数は約15000人、入所者数は約15300人である。
身体障害者療護施設で働く職員と仕事
療護施設には次のような職員がいて、重度の身体障害者に対する健康管理、衛生管理、生活指導、医療、介護等を行っている。
(1) 生活指導員、寮母……日常生活において直接 入所者の世話や指導にあたる。
介護福祉士は、主に「寮母」として働き、入所者の生活を支 える中心的な存在となっている。
(2) 医師(嘱託可)、看護婦または保健婦、理学療法士。
(3) その他(施設長、事務職員、栄養士・調理員等)。
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