精神薄弱者更生施設
どんな施設か

精神薄弱者更生施設は、18歳(ケースによって一五歳)以上の知的障害者が入所または適所し、日常生活や作業などを通じ、その更生に必要な指導と訓練を行うとともに保護する施設である。
重度障害で自宅での介護が困難な人は入所施設を、自宅から通える人は適所施設を利用している。
施設の利用者は社会的・職業的自立が期待できる中・軽度の人から、日常生活における基本的な動作が困難で介護を必要とするような重度の人まで広範囲にわたっている。
施設では、利用者の障害の重度化、多様化、重複化、さらに最近では高齢化が問題となっており、重度棟や老人棟を設置している施設もある。
精神薄弱者更生施設の事業内容
精神薄弱者更生施設では、掃除、洗濯などの生活訓練、農耕、ミシン縫製、陶芸、木工などの作業指導を通じて日常生活の援助が行われている。
花見、運動会、クリスマス、誕生会、買物、旅行などの行事、スポーツ、音楽、手芸などの余暇活動、学習活動のほか、次のような地域事業を行っているところもある。
短期入所事業‥‥‥、おおむね一週間程度、在宅の知的障害者を介護している保護者または家族が病気や入院、事故、出産などの理由で介護が困難となった場合に預かる事業。
生活能力訓練事業‥‥‥、在宅の知的障害者およびその保護者が施設を一時的に利用し、生活訓練などを行うことにより、社会活動への参加を促進する事業。
更生施設では、ボランティアの受け入れ、盆踊りや運動会に地域住民を招いたり、施設内のグラウンドやプールを地域住民に開放するなど、
開かれた施設をめざして地域交流に取り組んでいるところが多い。
精神薄弱者更生施設の入所および入所者
精神薄弱者更生施設の入所(適所)を希望する人(保護者)は在住の市町村の窓口に相談することになっており、市の場合、福祉事務所が取り扱うことが多い。
入所に至る理由としては、年齢超過による精神薄弱児施設の退所、多動や自傷などの問題行動があり在宅での介護が困難になった場合などである。
入所者の年齢は30歳代が多い。
施設を退所する人が少ないため、終身施設として利用する場合がほとんどである。
また適所施設の場合、一施設の定員は21〜30人のところが多く、利用者の年齢は20歳代前半の人が多い。
精神薄弱者更生施設の職員と仕事
精神薄弱者更生施設には、施設長、医師、保健婦または看護婦、生活指導員、作業指導員、栄養士、調理員が施設の定員に応じて配置される。
この他にも、職業指導員、保母、セラピスト、理学療法士、作業療法士、事務員などを置いている施設もある。
精神薄弱者更生施設の施設数・職員数
施設数は入所、適所を合わせて約1200ある。
職員数は約38600人で、主たる職種の内訳は、生活指導員約17100人、職業指導員・作業指導員約6500人、保健婦・看護婦約1300人、栄養士・調理員約5500人などである。
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